火災保険の基礎知識
火災保険を契約した後の保管方法や再発行、内容変更や事故時について
保険証券が届いたら
無事火災保険のご契約が完了し、保険証券がお手元に届きましたら記載内容をご確認ください。お問合せ先、事故の際の連絡先などのご確認をお願いいたします。
地震保険をご契約の場合は控除証明が付帯されていることもありますので併せてご確認ください。
証券の保管方法
万一時にご連絡等が必要な事を考えますと、取り出しやすく、確認しやすい場所への保管をお勧めいたします。ただ、火災保険でご連絡を頂くということは、お住まいに万一が起きてしまった時です。このような場合、証券が見当たらない、焼失してしまったなどにより保険会社への連絡が出来ないことも考えられます。
そのようなことに備えて、証券の写しを家族に渡しておく、または災害避難用グッズなどの中に入れておくと安心ではないでしょうか。
また余談ですが、再取得が難しいご家族の大切な品物などは別保管をお勧めしています。
保険証券の再発行
大切に保管していたはずの証券が見当たらなくなってしまった。そのような場合は再発行の手続きが出来るので保険会社または担当代理店までご連絡を。もちろん保険証券が手元に無くても保険期間中の契約内容は守られ有効なのでご安心ください。最近はエコの観点からも紙証券を発行せず、WEBでの内容確認もできるような契約もございます。
契約内容に変更が出た場合
物件を増改築した。人に貸すことにした。1階部分を店舗として使うことにした。お店を閉じた。売却した。など、ご契約頂いたときと変更事がございましたら、記載内容の変更や保険料の追徴、返還が必要な場合もございますので遅延なくご通知くださいますようお願いいたします。
物件を相続した場合等
ご契約内容の変更が必要となります。ご契約者様が亡くなられた場合などは、ご家族間で火災保険の継承が出来る場合もあります。その場合は①契約者の変更手続き、また建物の所有者も変更が必要でしたら②所有者(被保険者)の変更手続きが必要となりますので、お申し出ください。変更が必要なのは、事故の際、保険会社は保険金を物件の所有者(被保険者)に支払うためです。保険料負担者は契約者となりますが、保険金を受取る権利は所有者(被保険者)にあるのです。
事故に遭ってしまった
万一時、事故報告は保険代理店またはご契約の保険会社へ連絡をしましょう。
保険会社の事故受付は24時間365日対応です。
自然災害損保契約照会制度
もし、大きな自然災害で被害を受けた場合、災害救助法が適用となる場合は「自然災害損保契約照会制度」によって、保険会社の照会を受けられます。災害によって住まいが全損し、保険証券が失われたケースの救済処置です。
この制度を利用したいときは、日本損害保険協会の専用窓口への連絡となります。
(※この制度が利用できるのは災害救助法が適用となる災害の場合のみです。)
火災保険満期継続のご案内
火災保険が満期を迎えられる時期、地震保険の継続の時期が近付いてきますと、保険会社よりお知らせのご案内が届きます。同時期に取扱代理店からは継続プランのご案内やお支払のご通知が送られてきます。
地震保険満期継続のご案内
地震保険控除証明書はご契約初年度については保険証券と併せて届きます。
2年度目以降のご継続がある場合の控除証明は各保険会社ハガキで案内が届きます。
契約内容確認ご案内
ご契約をされている火災保険が2年以上の長期契約の場合、保険会社からご契約内容の確認の趣旨で、契約内容確認の通知が届く場合がございます。
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この記事を書いた人
久保勝裕(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)