火災保険の選び方
【火災保険の選び方】美容院、理容室、エステ店の必要補償
理美容、エステやネイルサロン等の新規オープン時、または現在ご契約をされている方の火災保険の補償内容見直しについてご説明いたします。
お客様との会話の中で、運営状況をお聴きすると、個人事業主(お一人で営業)の方、マッサージやエステサロン併設でお客様へのサービス対応を複数名で実施し営業されるケース、またはカット専門店などは低価格を売りに、ご年配層やお子様を数多く取り込むために、従業員様を多く雇用されている形態、さらには高齢化に伴う社会福祉施設への出張サービスなどを行うお店など様々のようです。
サービスをご提供する機会が増える分、潜むリスクも増えてきます。どんなに気を配られても、店舗内には様々なリスクが考えられます。例えば次のような事故が発生したら・・・。
事業施設内や施術行為に関する事故
・お客様が店内のコードに足を引っ掛けて転倒しけがをした。
・装飾品の落下でケガをさせてしまった。
・お子さんが、設備に手を挟みケガをしてしまった。
・カラーリングの液で、お客様の衣服を汚してしまった。
・水漏れし、階下の他人の店舗を汚してしまった。
・髪のカット中にお客様の耳を切ってしまい、病院で治療を受けた。
このような事故については施設賠償責任補償で対応いたします。
商品(生産物)に関する補償
・お店で提供した商品(生産物)が原因で、お客様が肌荒れを起こし治療を受けた。
このような事故については生産物賠償責任補償で対応をいたします。
預かり品についての事故
・お客様ご来店時に、お店側で一時的に保管したコート、カバンなどの預かり品の損壊、紛失または盗取。
このような事故で損害賠償責任を負担することになり被る損害には保管物賠償責任補償で対応いたします。
ご自身の財産に対する事故
火災事故などの大きな被害が出た場合、店内の造作物含め、設備什器や商品の復旧費用の確保は早期営業再開の見込みを立てるため重要な補償項目です。
休業中の損害
火災事故等で営業が出来ず、復旧期間中に仮店舗をオープンするために必要な資金確保、休業損害リスクの補填も重要です。長期休業を余儀なくされると、まず物件を借りられているのであれば家賃支払いの資金確保、従業員様の給与の確保など早急に支払が迫られる事態にも備えなければなりません。
このようなリスクを踏まえベースとなるモデルケースとして
・業務遂行中施設内の事故に対する賠償責任の補償
・生産物賠償責任
・店内の設備什器の補償
・場所を借りられている場合は、建物オーナー様への借家人賠償責任保険。
・休業損害(雇用維持、売上高に占める人件費の割合が高い場合はご検討ください)
をご検討ください。
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この記事を書いた人
久保勝裕(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)