火災保険の補償範囲
【火災保険の補償】日常災害のリスクについて
盗難
盗難によって保険の対象である建物や家財について生じた盗取、損傷または汚損に対する損害を補償します。
建物の盗難とは?
家財の盗難は分かるけど、建物って盗まれるの・・・対象は家財だけ?
いいえ、建物も対象となります。実際に建物が盗まれる訳ではありませんが、盗難に伴い窓ガラスを割られた、壁に大きな穴をあけられた室内を物色され汚されたなどの損害が考えられます。
現金は対象か
対象となりますが、お支払に限度額を設定しています。通貨、小切手、印紙、切手、乗車券等の盗難は1回の事故につき、1建物敷地内毎に限度額が設けられています。また預貯金証書盗難による引き出された損害についても一定額まで補償します。
美術品は対象にならない?
いいえ、ただし注意が必要で、保険の対象を貴金属、宝石(宝玉)ならびに書画、骨董、彫刻物その他の美術品にする場合、その価額が1個または1組について30万を超えるときは、申込時に明記しないで損害に遭うと、その被害額を30万とみなすケースが多いです。高額貴金属としてこの上限額が高い商品もあります。
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
近所の公園から飛んできたボールが窓にあたり割れた。車がはじいた小石によりガラスが割れた。工事現場のクレーンが倒れ、自宅が下敷きになった。飛行機が墜落し損害を受けた。通りから自動車が家に突っ込んできた。車に当て逃げされ塀の一部が壊れた。などのケースが考えられます。
給排水設備の事故等による水濡れ
自然現象の雨ではなく、給排水設備が故障、破損もしくはつまり等により生じた漏水、放水等による建物や家財の損害に対し補償します。(被保険者以外の方が占有する戸室で発生した漏水、放水等も含む)
給排水設備とは水道管以外にもスプリンクラー、水洗トイレ、温水器、給湯器、貯水タンク、雨樋など意外と多くあります。
騒擾、集団による破壊行為、働争議等に伴う破壊行為
労働争議やデモ行進中に壁や塀を壊された。窓ガラス変わられ、家具が壊れたなど。
革命、内乱、武力反乱その他これらに類似する事変・暴動による損害、戦争などは補償外となります。
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この記事を書いた人
久保勝裕(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)